「魔女ってどんな人なんだろう?」
そう問いかけられたら、あなたはどんな姿を思い浮かべますか?
現代の魔女のイメージはさまざま。
ショコラとバニラのように可愛らしいちいさな魔女もいれば、
グリム童話に出てくるような怖い魔女や
少女の夢を叶えてくれる優しい魔女、
そして、魔女裁判にかけられ、迫害された魔女…
魔女とされた本当の人々は、いったいどんな人たちだったのでしょう?
「魔女の秘密展」が原宿で開催中
そんな秘密に迫るイベントが、現在全国を巡回中!
「魔女の秘密展」が、原宿のラフォーレミュージアムにやってきています。
30箇所以上の世界中の博物館の協力を得たこの展示では、
長い時間を経て残る作品や資料を見ることができますよ♩
中には、シュガルンに登場したマンドラゴラに関する書物も…(※実際の姿が描かれた絵つき)
実際の拷問道具など、恐ろしいものもありますが…!
すべては、魔女の秘密を紐解くカギなのです。
入り口は綺麗な洋館に来たかのような雰囲気。
ここから4つのテーマをもとに、魔女について知ることができます。
信じる
このテーマでは、この世に存在する様々な「魔女論」が紹介されています。
活版印刷術が生まれ、情報の行き来が盛んになった時代。
神様や悪魔が信じられていたことから、人々は悪い知らせを受け取ると、お守りや錬金術によって自らの身を守るようになりました。
やがてこの「信じる気持ち」は、「魔女のせいだ」という思い込みにもつながることに。
病気や農作物の不作など、起こりうる悪いことの理由を魔女であるとする意見が広がるようになったのです。
妄信する
もとは薬草などに詳しく、治癒魔術などを使える賢い存在とされていた魔女。
次第に悪いことはすべて魔女のせいにされることとなり、
悪魔に通じている、黒魔術を扱うなど、恐ろしい魔女像が確立されました。
しかし実際は、魔女という家系があったのでも、
一族がいたのでもありません。
魔女は、人間によって作り出されたもの。
「訴えられる前に、訴えなければ危険」
人々が感じる恐れは、悪循環を生み出すことになりました。
裁く
「魔女を消し、その悪事を止めなくてはいけない」
そう考えた人々がはじめたのは、魔女狩りでした。
しかし魔女が実在すること、その悪事も、証拠はありません。
裁くには、「自分は魔女である」と自白させるほかないとされ行われた魔女裁判。
「裁く」のテーマでは、拷問の様子を知ることができます。
想う
宗教戦争の終わりや、社会が安定するにつれ、
魔女狩りも徐々に終わりを迎えていきました。
終焉を迎えた魔女裁判。
それでも魔女は、今なおも多くの人々の想像の中で生き続けています。
美術や芸術でモチーフとされた魔女は、
被害者としてでなく、ロマンチックな存在として描かれるように。
日本でも、映画や漫画、アニメに主役としても登場していますよね。
このテーマでは、様々な姿で描かれる魔女が登場。
シュガルンに登場した、ヴァルプルギスの夜の様子も伺えますよ♩
安野モヨコの描き下ろしイラスト&グッズもチェック!
会場には、安野モヨコがイベントのために描き下ろしたイラストも展示されています!
この魔女が使う、ユニークですてきな魔法にもぜひご注目くださいね♡
ほかにもシュガシュガルーンのグッズや、
ショコラとバニラと一緒に写真撮影ができるフォトフレームもあります♩
魔女の歴史の奥深さを伺い知ることができる今回のイベント。
『シュガシュガルーン』を読んでくれているみなさんもぜひ、足を運んでみてくださいね。
開催情報
【開催期間】2016年2月19日(金)~3月13日(日)
【開館時間】11:00~19:00(入場は閉場30分前まで)※最終日17:00閉場
【会場】ラフォーレミュージアム原宿
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-11-6 ラフォーレ原宿 6F
(スタッフ)